『 コロナ禍と自治体
-苦境と転換,ポストコロナの地域社会を考える- 』
■ 開催にあたり
コロナウイルスが全世界を覆い、社会、経済、そして私たちの生活すべてを不確実なものとしました。
ワクチン接種は進んでいるものの、コロナ慣れや自粛疲れ、変異株の出現や広がりなどから、いつ収束するのか一向に見通せない状況にあります。私たちは、好むと好まざるとにかかわらず当面このコロナ禍を生きなければなりません。
その中で、個人としてできること、国としてできること、そして 自治体独自にできることもあります。危機管理、情報公開、DX、困窮者支援、セーフティネット整備活用 など。人口減少・少子高齢化が急速に進むなか、住民に一番近い基礎自治体は、コロナ後の地域社会をどう描き、そのためにいま何を為すべきなのか。行政そして住民も 今日を堪えつつ並行して知恵を絞るべき時であり、自治体独自の明確な意志や創意工夫が試されているといえます。
今回 第1部では元祖 改革派知事の橋本大二郎さんにご講演いただきます。第2部では「市民が主役のまちづくり」を掲げ5期の改革実績を誇る朝霞市長、板橋区役所各部の取りまとめ役である総務部長、議会トップであり新型コロナウイルス対策会議を総括する区議会議長、自治体の計画づくり・政策形成の研究者をお招きしシンポジウムを行います。この時機、だからこそ 皆さまのご参加ならびにご視聴をお待ちしております。
■ 開催概要
・日 時 令和3年11月20日(土) 午後1時~5時(開場 12:30)
・会 場 板橋区立文化会館大会議室 (板橋区大山東町51-1)
※最寄駅:東武東上線「大山駅」都営三田線「板橋区役所前」
・参 加 費 700円(学生無料)
■ プログラム
第1部 基調講演(13:05~14:35 )
『報道と地方自治の体験から ~コロナ禍での回想と明日への希望~』
○講師 橋本 大二郎さん(元高知県知事・キャスター)
第2部 シンポジウム(14:40~17:00 )
○シンポジスト 富岡 勝則 さん(埼玉県朝霞市長)
坂本 東生 さん(板橋区議会議長)
尾科 善彦 さん(板橋区総務部長)
長野 基 さん(東京都立大学准教授)
【内 容】
・コロナ禍の状況と住民への影響 ~各種数値の変化や個別事例など~
・これまでの1年半、基礎自治体としてどう対処し、今どんなことを行っているのか
・議会での議論と住民意見の反映
・ポストコロナの地域社会と自治体ビジョン ~変わるべき、変えるべきポイント~
など ※会場からの質問有
■ 動画配信
新型コロナウイルス感染症対策のため、オンライン配信を行い
以下に動画も公開しております。
第20回いたばし協働・市民フォーラム「コロナ禍と自治体」~苦境と転換、ポストコロナの地域社会を考える~ - YouTube
【出演者プロフィール】
● 橋 本 大 二 郎 さん(元高知県知事・キャスター)
1947年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、NHK入局。福岡放送局、大阪・東京社会部記者等を経て「NHKニュースTODAY」キャスター。1991年、高知県知事当選(4期5選16年)。知事として人事諮問制度や闇専従の廃止、役所特有の給与制度の是正、官官接待の廃止、「公設民営」という新しい方式での大学(高知工科大学)の開校や森林環境税の導入など県民の視点で新たな試みや行財政改革に取り組み、これを全国に情報発信し続けた元祖改革派知事。知事退任後、早稲田大学客員教授、テレビ朝日「ワイド!スクランブル」キャスター等。
著書に『破天荒、大二郎がゆく』[講談社]、 『未来へ(「霞が関と永田町」大改革の処方箋)』[プレジデント社] など
● 富岡 勝則さん(埼玉県朝霞市長)
1954年 朝霞市生まれ。1977年 日本大学法学部卒、朝霞市役所入庁。1995年から朝霞市議会議員(2期)、埼玉県議会議員(1期)等を経て、2005年 朝霞市長就任(現在5期目)。
【朝霞市の行財政改革と「市民が主役のまちづくり」】
今回の先進地首長シンポジストは16年超にわたる市政運営ならびに行政改革の実績を誇り、本年2月に5選を果たした朝霞市(人口約14万)の富岡市長です。これまで、第5次にわたる行政改革大綱や実施計画の策定を通じ、限られた財源の効果的・効率的な活用、政策的な事業の優先度判断、選択と集中等を実行。本年3月には徹底した市民参画によって「第5次総合計画 後期基本計画 -私が 暮らしつづけたいまち 朝霞-」を策定。
自然と利便性がバランスよく調和したまち「むさしのフロントあさか」をキャッチフレーズとしたシティプロモーションや「市民が主役のまちづくり」を意欲的に展開しています。
● 長野 基さん(東京都立大学准教授)
1975年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部助手、跡見学園女子大学専任講師
などを経て2011年より首都大学東京(現・東京都立大学)都市環境学部准教授
(現職)。専門は基礎自治体の計画づくり・政策形成技術、行政評価・参加型政
策分析。共著に『地域協働の科学―まちの連携をマネジメントする』(成文堂),
『地方自治論-変化と未来』(法律文化社),『議会改革白書(各年版)』(生活社)等。
● 坂本 東生さん(板橋区議会議長)
昭和53年板橋区生まれ。Manchester Metropolitan大学卒、法政大学大学院修士課程修了(政策学修士)。平成19年より区議(4期目)、令和3年議長就任。元(公社)東京青年会議所板橋区委員長。板橋区無形民俗文化財成増里神楽保存会所属。
● 尾科 善彦さん(板橋区総務部長)
昭和38年東京都生まれ。昭和62年入区、住宅課長心得、住宅政策課長、
板橋地域まちづくり推進担当課長、経営改革推進課長、高島平地域まちづくり担当課長、高島平グランドデザイン担当課長、産業経済部長を経て、令和2年4月より現職。