『 2007年問題(団塊世代)と地域社会の展望 』
■開催趣意
いま地方自治体は少子高齢化,財政危機といった厳しい状況に直面しております。なかでも団塊の世代が定年をむかえることに起因する諸問題、いわゆる「2007年問題」は、目前に迫った現実的かつ重大な課題です。この2007年問題をどう捉え、どのような対策を講じるのかは、板橋区においても当面の急務です。
また同問題は各自治体一律の問題ですが、体系的な対応案を策定し実行に移っている自治体はまだまだ少なく、全般的に同問題に対する対策は出遅れている感があります。しかし2007年問題はこれを“問題”と考えるのではなく、定年退職者が地域に回帰し社会参加・貢献する好機と捉える必要があります。また団塊世代の地域回帰は、区民と行政との協働の推進や地域社会の課題解決の手段になり得る可能性があります。
そのためには、2007年問題に対するビジョンと政策を、行政と区民が叡智を結集しながら協働して策定し、同時に一過性でない中長期的な取り組みを行う必要があります。
そこで平成18年度は同問題にスポットをあて、区民自ら2007年問題に対する認識を深め、同問題へのよりよい対策等を学習・検討したいと考えます。そして、2007年問題と地域回帰に向けた機運を高め、これからの本格的高齢化社会への備えの一助とすべく『第5回 いたばし協働・市民フォーラム』を開催いたします。
■開催概要
・日 時 平成18年11月4日(土) 午後1時~6時
・会 場 板橋区立文化会館(板橋区大山東町51-1)大会議室
・プログラム
第1部 基調講演
『会社人間からの脱却と日本社会~団塊世代への応援歌~』
講師:佐 高 信 さん(評論家)
第2部 シンポジウム
『2007年問題をどうするのか!! ~自治体のトータルビジョン~』
シンポジスト:渡辺幸子さん(東京都多摩市長)
北川容子さん(板橋区健康生きがい部長)
山本和人さん
(東京家政大学教授・板橋区生涯学習推進懇談会副座長)
第3部 意見交換・分科会(16:20~ )
2007年問題対策検討会議「対策プラン」の公表と検討
雇用・地域活動・生涯学習・年金・財政etc
・開催に関連して実施する事項
① 2007年問題の実態ならびに同問題への対策に関する事例研究
② 2007年問題対策検討会議の開催を通じた対応策の検討